世界の子供達に愛されているケストナーの、ナチズムへの抵抗日記。<br />広島・長崎への原爆投下を糾弾して、この日記は終えられた。<br />戦争そのものが勝敗を問わず、どんなに無意味に悲惨であるかを、このくらい具体的に感じさせる本も少ないであろう。<br />そしてそれについては、人類全体に責任があると、ケストナーはみんなの良心に訴えている。<br />