ヤマケイ文庫 山釣り
大人の釣り人を満足させる山本素石 珠玉のエッセイ。
野人の風貌をもって、渓流釣り文学に挑んだ、山本素石。
その最高傑作集を復刻。
釣りは文学化しうるということを、釣り師側から決定的に証明した山本素石。
今西錦司に愛され、開高健をうならせた、その作品群を「山中漂泊」、「異界草紙」、「辺境異聞」、「山人挽歌」の4テーマに分け、28篇を厳選、傑作集として編纂した1冊。
昭和中期の溪流風景から山びとの暮らしまでが見える名釣りエッセイの数々をはじめ、ネズミのてんぷらをエサにし、狐や狸に大アマゴを持ってこさせようとする痛快エッセイ「ねずてん物語序説」、そして「ころがる・あたる」など十八番のツチノコ物語も収録。
山本素石の生涯が知れる熊谷栄三郎氏のあとがきは、興味深いだけでなく、資料性がとても高い。
※本書は1992年に朔風社より『山釣り・山本素石傑作集』として刊行されたものの最新復刻版です。
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