1981年3月、アルプスのモン・ブランへスキー登頂に挑んだ著者は、吹雪で登頂を断念、スキーで下山中、ヒドン・クレバスに落下してしまった。<br />16時間後に救出されるが、体温は28度の低体温。<br /> 苦しいリハビリの後に回復し、専門医となった著者は、自分の体験をふまえながら、国内の事例から低体温症のメカニズムと恐ろしさを詳述している。<br /> 著者の船木上総氏は、北海道大学医学部卒業の循環器内科医で、現在、苫小牧東病院副院長。<br />