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ヤマケイ文庫 溪語り・山語り

山の朝は早い。
釣り人の朝も。
あたりが白みはじめると、僕たちはもう溪へ降りている。
(略)山人の朝は早い。
ぼくたちが無心に竿を振っていると、もう田や畑には彼らの姿が見える。
朝の挨拶の何とすがすがしいことか。
はるか後方にはたなびく朝餉の煙。
僕は山の朝が好きだ。
――あとがきより。
本書は渓魚に魅せられ、日本各地の溪を釣り歩いてきた著者が、当地で出会い交流を深めた山人たちの暮らしを綴ったものである。
奥志賀の職漁師、下部の(井伏鱒二の)釣り案内人、伊那谷の虫踏み漁師、東信濃で伝承毛鉤を巻くおばちゃん、山形の熊猟師、桧枝岐のサンショウウオ漁師、小国町のカジカ漁師などなど、山人たちのいきいきとした暮らしがここにある。
※1990年3月刊行の戸門秀雄著『溪語り・山語り?山人たちの生活誌』に未収録原稿3本追加、登場人物のその後の行方など加筆、文庫化したものです。




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