ゼニの幸福論
幸福とはなにか? 不幸とはなにか?そういう哲学的な問題から解きあかしていかんと、人間は本当の幸福を手にすることはできないのではないか――そんな気がしてならない。
ゼニがない人間は、未来に希望が持てない。
毎日の生活にさえ苦労がつきまとう。
「今日の晩メシをどうして手にいれようか……。
腹をすかせた子どもに、なんと言い訳をしようか……」と毎日毎日、思い悩んでいる人間が幸福だとは、だれにもいえないはずや。
家もない食べ物もない所持金もゼロ……。
そんな人間には、どんな高利貸もゼニを貸さない。
ゼニがなければ、人間は不幸のドン底に落ちるしかない。
ただし、ほんのわずかでもゼニがあれば、人間は、工夫と想像力で、幸福を噛みしめることができる。
一握りの米、一切れのパンさえあれば、たとえつかの間ではあっても、家族は幸福を分かち合うことができる。
飢えをいやすことができる。
こんなひどい世の中である。
自分のために、そして、人間みんなのために、ちょっとでも多くの幸福をかき集める方法を、考えていこうやないか。
▼目次第1章 幸せの素 ゼニこそ幸福の源泉である!第2章 幸せの裏側 ゼニをむさぼるやつらを許すな!第3章 幸せの発見 ゼニがなくとも幸福になれる!第4章 幸せの結晶 愛はゼニを超えられるか第5章 幸せの止揚 幸福とは闘い取るもの!
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