電子書籍ビジネス調査報告書2022
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2020年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が市場に大きな影響を与えた。
外出の機会が減少し、リアルイベントへの参加が制限される中、消費者の支出先もネットコンテンツへ移行し、巣ごもり消費として市場は拡大した。
2021年度前半は、引き続き新型コロナウイルスの影響が大きく市場にとっては追い風で、一部の電子書籍ストアの大型のキャンペーンや人気作品にもけん引され引き続き拡大した。
一方で、秋ごろより自粛要請が緩和され、外出やリアルの活動も戻り消費行動の変化も見られた。
加えて、iOSのプライバシーポリシーの変更等により広告出稿による獲得単価が上昇傾向にあり新規ユーザー獲得が難しくなっている状況や、決算資料等により海賊版サイトによる売上への影響を言及している事業者も見られた。
その結果後半はやや落ち着いた状態となった。
一方、WEBTOONと呼ばれるスマートフォンに特化したカラーの縦スクロールのコミックがブレイクしつつあり、異業種からの参入表明も相次いでいる。
従来型の見開き2Pを前提としたマンガと違い読むためのリテラシーが不要で、上から下へスクロールするだけで作品を楽しむことができる。
韓国発の人気作品やビジネスモデルとのマッチもあり、世界的にも拡大していくとみられている。
本調査報告書は、このような電子書籍市場について、市場規模、国内及びアメリカの電子書籍分野で理解すべき最新動向、各関連プレイヤーの動向、ユーザーの電子書籍の利用動向など多角的に分析している。
なお、ユーザー調査においては、スマホユーザーを対象とした電子書籍の利用率調査、電子書籍利用者に限定して利用実態を聞く調査の二本立てとなっている。
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