オシム 終わりなき闘い
祖国融和のため立ち上がった男の闘いの記録。
《オシムについてはもう書籍にする気持ちはなかった。
しかし。
彼が身を挺して守った祖国がワールドカップに出場しようとしている。
(中略)オシムはベンチに入っての現場指揮こそ執っていないが、人生をまだ休んではいない。
帰国後も現役として毅然とサッカーの敵と戦い、祖国をサポートしている。
》(プロローグより) ユーゴスラビア紛争終結後20年近く経つ今も、民族対立が続くボスニア・ヘルツェゴビナ。
サッカー協会内ではその対立故にFIFAの原則に反し、加盟資格を取り消され、W杯出場が危ぶまれていた。
かつて旧ユーゴの最後の代表監督として祖国崩壊に抵抗しようとしたイビツァ・オシムは、日本からの帰国後、脳梗塞の後遺症が残る体を引きずり、W杯出場と人々の融和のために闘っていた――。
病に倒れ日本中から惜しまれながら代表監督を退いたオシム。
その帰国後の知られざる闘いと、サッカーを通し憎しみを乗り越えようとする人々の姿を追った感動の記録、待望の文庫化。
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