消された信仰?「最後のかくれキリシタン」――長崎・生月島の人々?
新・世界遺産から黙殺された島があった!250年以上も続いたキリスト教弾圧のなかで信仰を守り続けた「かくれキリシタン」たち。
その歴史に光を当てようとしたのが日本で22番目の世界遺産となる「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」だ。
ところが、PRのために長崎県が作ったパンフレットからは、「最後のかくれキリシタンが暮らす島」の存在がこっそり消されていた。
その島の名は「生月島(いきつきしま)」。
今も島に残る信仰の姿は、独特だ。
音だけを頼りに伝承されてきた「オラショ」という祈り、西洋画と全く違う筆致の「ちょんまげ姿のヨハネ」の聖画……取材を進める中で、著者はこの信仰がカトリックの主流派からタブー視されてきたことを知る。
一体、なぜ――。
第24回小学館ノンフィクション大賞受賞作。
選考委員激賞!◎高野秀行(ノンフィクション作家)「世界遺産の意義とは? キリスト教とは何か? 奥深い問いを投げかける作品だ」◎三浦しをん(作家)「いまを生きる『かくれキリシタン』たちの生の声が胸を打つ。
綿密な取材に感動した」◎古市憲寿(社会学者)「『ちょんまげ姿のヨハネ』をはじめ、謎めいた習俗を紐解く過程が抜群に面白い!」
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