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ドライチ

甲子園フィーバー、メディア過熱報道、即戦力としての重圧……ドラフトが、野球人生を劇的に変えてきた。
ドラフト1位――ドライチの重みは格別であるのだと。
僕はなぜプロで’通用しなかった’のか僕はなぜプロで’通用した’のかドラ1戦士が明かす、プロ野球人生『選択の明暗』【収録選手】CASE1 辻内崇伸(05年高校生ドラフト1巡目 読売ジャイアンツ)CASE2 多田野数人(07年大学生・社会人ドラフト1巡目 北海道日本ハムファイターズ)CASE3 的場寛一(99年ドラフト1位 阪神タイガース)CASE4 古木克明 (98年ドラフト1位 横浜ベイスターズ)CASE5 大越基(92年ドラフト1位 福岡ダイエーホークス)CASE6 元木大介(90年ドラフト1位 読売ジャイアンツ)CASE7 前田幸長(88年ドラフト1位 ロッテオリオンズ)CASE8 荒木大輔 (82年ドラフト1位 ヤクルトスワローズ)ドラ1の宿命、自分の扱いは『異常だった』(辻内崇伸)骨折で球速10キロ減。
アメリカでのピッチングとは天と地の差(多田野数人)マスコミに追い回され、人と会いたくない。
人間不信になっていました(的場寛一)頑張れという応援が皮肉に聞こえる。
鬱病だったのかもしれません(古木克明)好き勝手書いた人たちを見返してやろうと思った。
それで取材拒否してやろうって(元木大介)困惑のドラ1指名。
「プロ野球選手だったという感覚は全くない」(大越基)笑顔なき記者会見「なんでロッテなんだ、西武は何をやっているんだ」(前田幸長)指名された時、プロへ行く気は全くなかった。
0パーセントです。
(荒木大輔)プロ野球球団から「ドラフト1位」の指名を受けて入団した選手の野球人生をクローズアップ。
ドラ1選手の大半は、高校時代に甲子園で注目を集め、高い評価と大きな期待を持たれている。
1年目の春季キャンプから脚光を浴び、活躍して当たり前という眼で見られることは、その選手にとって大変な重圧だ。
本人への丁寧な取材を通じて、華やかさのみならず躓き、苦労、厳しさ、悔しさ……本書では「ドラフト1位」選手の光と陰の両面が浮かび上がってくる。
田崎健太 たざき・けんた1968年3月13日、京都市生まれ。
ノンフィクション作家。
早稲田大学法学部卒業後、小学館に入社。
『週刊ポスト』編集部などを経て、1999年末に退社。
スポーツを中心に人物ノンフィクションを手掛け、各メディアで幅広く活躍する。
著書に『W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇―』(新潮文庫)、『偶然完全 勝新太郎伝』(講談社)、『維新漂流 中田宏は何を見たのか』(集英社インターナショナル)、『ザ・キングファーザー』(カンゼン)、『球童 伊良部秀輝伝』(講談社 ミズノスポーツライター賞優秀賞)、『真説・長州力 1951-2015』(集英社インターナショナル)『電通とFIFA サッカーに群がる男たち』(光文社新書)など。




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