人なる宿命を生きるあなたに 一服の詩を届けます「過去の嘶き」 明日とは根拠なき希望目覚めればたちまち今日となり生きれば生きるほど過去の頂に立たねばならない時に滑落し謝罪も償いも届かない あの日が蘇るなぜつらい記憶ほど心を突き破り何度も芽吹くの今日という日をまた苛まれながら生きるのなら人生の喜びはどこにあるの日々の隊列に割り込んでくるこの陰鬱な訪問者は他ならない自分自身その口元が偶蹄類のように畏怖を反芻しながら性懲りもなく自分を哀れんで啼くのよ