特権を問う ドキュメント・日米地位協定
東京都心を異常低空飛行する米軍ヘリ。
本土に復帰した後も、基地に悩まされる沖縄。
日本各地でまかり通ってきたアメリカの「特権」。
取材班が目にした状況とは――2021年度、新聞労連ジャーナリズム大賞受賞の連載、書籍化!日米地位協定は「在日米軍によるさまざまな被害の元凶」と言われながら一度も改定されたことがない。
(略)ある記者は米軍関係者による事故のその後を追い、ある記者は炎天下の東京でカメラを構えて米軍機を待ち続けた。
基地が集中する沖縄からも、深刻な被害が続く実相を伝えようと力を注いだ。
2022年2月、ロシアがウクライナに軍事侵攻し、多くの命が奪われる惨劇を世界は止められなかった。
私たちは国際的な緊張が張りつめたこの時代を生きている。
だからこそ、安全保障体制を構成する柱である地位協定のあり方に目を向け、議論を深めなければならないはずだ。
本書は、地位協定によって生まれている実 態と真実をあぶり出そうともがいた記者たちの記録である。
(本文より)
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