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歴史の主役はみな病人

●国運を賭けた決断時に痔が痛み、戦争を阻止し得なかったのは誰。
近衛文麿。
首脳会談中に脳梗塞発作が起こり、自国に不利な結果を招いたのは誰。
ルーズベルト。
文明を滅ぼし、国境線を変えた疫病とは。
天然痘。
天然痘作戦でイギリスはフランスとの植民地争奪戦争に勝った。
●尿路系の病気は不快で神経をいらだたせる。
東郷平八郎は尿路結石が持病だったが、幸い日本海海戦のときには発作は起きなかった。
しかしナポレオン3世は普仏戦争のクライマックスで膀胱炎が悪化、スダンで降伏するはめに。
●そもそも、指導者たちは年齢的に何らかの持病を持っているはずで、それがどのように歴史を左右したかは重要なテーマとなろう。
まさに歴史の主役はみな病人なのだ。
●〈目次〉(1)歴史の主役はみな病人(2)病気こそ人類史の本質(3)食べて飲んで歴史を作る(4)病気よ、汝の名は人間なり(5)病気なくして芸術学問なし(6)インスリンの発見…あまりにも意人間的な(7)国民病だった脚気…?外さえいなければ




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