世界は深淵をのぞきこみ、日本は屹立する
ヨーロッパも、アメリカも、中国も、総崩れだ。
グローバル化万歳論は 大いなるまやかしだった。
欧州危機に端を発する国際金融の混乱は、まったく収束のメドは立っていない。
ヨーロッパも、アメリカも、中国も総崩れで、グローバル化万歳論はおおいなるまやかしだった。
この混乱はたんにいくつかの国の財政破綻で終わるものではなく、より大きな世界経済の大変動の始まりである。
これまで世界各国の政治家・中央銀行・経済学者・マスコミが吹聴してきた4つの幻想が崩れ落ちようとしているからである。
すなわち、(1)借金踏み倒し経済は永続するという幻想、(2)超大国・多国籍巨大企業は効率的だという幻想、(3)経済のグローバル化は歓迎すべきだという幻想、(4)エリート支配こそ理想の社会をつくるという幻想が終わりととげるとともに、欧米先進国もアジア新興国も衰退に向かう。
しかしこれらの4つの幻想にとらわれることなく、(1)投資銀行も肥大化せず、(2)どの業界も寡占は中途半端、(3)グローバル化もさして進まず、(4)超エリートが政治・経済を支配することもなかった日本が、欧米先進諸国やアジア新興国の没落をよそに「屹立する」。
一貫して「日本楽観論」を主張して読者を魅了し続けてきた人気アナリストが、欧州危機後の世界経済の行方を大胆に予言する一冊。
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