強い円は日本の国益
著者は、21世紀にはハイテク製品がコモディティ化して値下がりし、代わって資源や食糧が希少品化する、一種の価格革命が起こると予想しています。
こうした転換期に直面すれば、経済政策、為替政策も大きく変えざるを得ません。
日本は「強い円は日本の国益」だと認識して、それを対外的にも公表すべきである、と強調しています。
著者の榊原英資氏は大蔵省財務官を務め、世界の金融・為替市場で「ミスター円」と呼ばれたスペシャリストです。
近年は政治・社会分野にもわたる評論活動で知られていますが、本書では久しぶりに‘ホームグラウンド’に帰り、ダイナミックな議論を展開しています。
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