平和への道
立正佼成会開祖 庭野日敬(にわの・にっきょう/1906-1999)による、「平和」をテーマに掲げた問答集。
混迷する世界情勢を前に、国家の枠組みや宗教・思想の対立を乗り越え、和解の実現をめざす。
こうした姿勢はともすれば永遠に到達し得ない理想主義であり、世間から軽視される風潮にあります。
しかし庭野開祖は、あえて「世界最高の平和思想である法華経の信奉者が、安閑と腕をこまねいていていいものでしょうか」と言い、すべての生命を尊ぶ宗教者の立場から、生涯をかけて‘真の平和の意味’を問い続けてきました。
昭和47年の初版刊行以来、時代を超えて読み継がれてきた本書。
時として感情論に走り、立場を左右に分かつ問題であっても、法華経の教えに照らし合わせて明確な回答を示します。
とりわけ日本国憲法第九条の解釈については、「いかに憲法の条文を美しいヒューマニズムの文章でつづったとしても、それだけで平和が保障されるのではない」と、世論の裏にある矛盾を喝破しています。
うわべだけの議論をもてあそぶことなく、今を生きる私たちが平和に向けてどのように行動するか。
‘実践の宗教’ともいわれる法華経の真髄を踏まえた数々の提言を収録。
東アジアをはじめ世界の動きが不透明な今こそ、あらためて読み直したい一冊です。
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