デジタル世界の光と影(改訂版)
アナログ対デジタルを従来とはまったく異なる視点から捉え直し、新しい技術開発の方向をさぐる一冊。
脳はアナログ的な感性を基に、想像力をベースに「思考実験」や「概算」「マクロ(巨視的)思考」などを武器に自然の把握に努めてきた。
コンピュータによるデジタル処理が導入されると、膨大なデータ処理はもちろん‘第3の科学’といわれるシミュレーション法により‘ヴァーチャル(仮想的)な実験’が可能となり、研究手法も大きく様変わりした。
さらに人工知能分野の「ディープラーニング法」は今後の飛躍的発展を予感させる。
その一方でデジタル処理の限界やデジタル世界に欠けているアナログ的要素への洞察も重要性を増してきている。
【著者】大江秀房1944年生まれ。
日本科学技術ジャーナリスト会議理事。
大学学部時代から科学史や科学翻訳に興味をもち、大学院では研究のかたわら科学専門誌の翻訳ならびに執筆を手掛ける。
その後、大学で教えつつ専門書や月刊誌の翻訳・執筆に従事。
レキシコグラファーを経て、フリーランスの科学ジャーナリストとなり、日本の科学技術の動向を見つめてきた。
主な著訳書:『新しい物理の世界』(啓学出版)、科学理論の本質(地人書館)、『コンピュータの影の法則』(地人書館)、『科学は冒険』(講談社)、『なぜそんな嘴なのか』(筑摩書房)ほか
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