自然の哲学 おカネに支配された心を解放する里山の物語
持続可能な未来は里山から始まる。
環境学者の立場から農山村地域再生の一環として若者の移住支援に取り組んできた著者。
都会の生きづらさから逃れ田舎に移住してきた若い人たちの感じ方、考え方に持続可能な社会をつくるヒントがあると感じ、思索を深めてきた。
私たちの心の底にある不安も、繰り返される生態系の破壊も、「おカネ」という物語に心が支配されているから。
その物語を書き換えることこそが、地球も自分も持続可能となる一歩であり、その転換に最良の場所として、人間が生態系の一員であると感じられる自然(じねん)の世界=里山の可能性を説く。
【著者】高野雅夫1962年山口県生まれ。
名古屋大学大学院環境学研究科教授・博士(理学)。
東海地方の山村部を主なフィールドに、若者の移住支援を中心にした農山村地域再生の研究および実践に取り組む。
主な著書に『人は100W で生きられる』( 2011年)、編著に『持続可能な生き方をデザインしよう』(2017年)など。
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