神話ゆかりの地をめぐる 古事記・日本書紀 探訪ガイド
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伝説の息遣いが感じられる、全国のスポットを紹介します。
―各地の見どころとともに記紀の世界観もわかりやすく解説―伊弉諾(いざなぎ)神宮・天岩戸(あまのいわと)神社・須我(すが)神社・白兎(はくと)海岸・諏訪(すわ)大社・出雲(いずも)大社・高千穂(たかちほ)神社・猿田彦(さるたひこ)神社・橿原(かしはら)神宮・岩戸山(いわとやま)古墳 など71ヵ所◆◇◆はじめに◆◇◆古事記と日本書紀に導かれ、日本を再発見する旅に出よう。
描かれた生の人間のドラマ、古代人の息遣いが伝わる。
繰り返される権力闘争に、愛憎や裏切りがうずまく。
古事記と日本書紀には、素朴で牧歌的な話があふれているというのはまったくの誤解だ。
描かれるのは人間のドラマである。
神さえも葛藤に苦しみ、永遠の別れに涙する。
とくに物語性が強い古事記は、愛のはかなさや狂おしさ、無常をうたい上げ、読み応えたっぷりだ。
…中略…ページ数の多さと、教科書的な記述、ある程度歴史にくわしくないと読みこなせないというハンディも、日本書紀が距離を置かれる理由とされている。
そんな事情を考慮して、この本では古事記があつかっている時代までは、同書を中心にして語っていく。
時空を超えて見えてくる、私たちの国日本の根の部分。
最初に登場したのが古事記だった。
平城京遷都の翌々年、712年に元明(げんめい)天皇(第43代)に献上された。
上中下の3巻からなり、天地のはじまりから語り出し、第33代推古(すいこ)天皇までを記すが、物語的要素が含まれるのは第23代顕宗(けんぞう)天皇までである。
…中略…日本書紀は古事記の8年後、720年にできあがった。
全30巻の大著で、第41代持統(じとう)天皇までを記録する。
…中略…物語の舞台を訪れることで、見えてくるものがある。
それは私たちの国日本だ。
物語を通じて古代の人々と結ばれることで、日本を再発見できるにちがいない。
本書をもって旅に出かけよう。
************目次 CONTENTS************★ 紹介スポットMAP★ 神々の系譜★ 天皇の系譜★ インデックス◆ 第1章「伊邪那岐・伊邪那美の国生み」から「八俣の大蛇退治」まで国土創成と神々の活躍◆ 第2章「大国主の出雲神話」から日向が舞台の「海幸彦・山幸彦」まで大国主の国譲りと天孫降臨◆ 第3章王権を築いた「神武東征」から「ヤマトタケルの悲劇」まで王権初期を彩る英雄伝説◆ 第4章神功皇后から聖帝仁徳、皇統の危機に登場した継体天皇まで内部抗争に揺れる王権◆ 第5章仏教伝来から大化の改新、白村江の敗北を経て律令国家へ国のあけぼのと飛鳥時代※ 本書は2011年発行の「神話の世界をめぐる 古事記・日本書紀探訪ガイド」を基に加筆・修正を行ったものです。
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