繕うワザを磨く 金継ぎ 上達レッスン
★ 伝統の漆技法をもとに、大切な器を美しくよみがえらせる★ 小さな欠けこそ丁寧に。
ポイントをわかりやすく解説★ 基本と応用を1冊でマスター。
コツをつかんで自在にアレンジ◆◇◆ 解説者からのメッセージ ◆◇◆「漆」という素材に魅了され、私は仕事をしています。
金継ぎとは「ただ割れた器を繕い、金色に仕上げることではない」と思っています。
割れてしまった器を愛おしむ気持ち、器を割ってしまった人をいたわる思い、その器にまつわる様々なエピソードが漆で繕われた傷跡に刻まれていると思うと、傷を知らないまっさらな状態よりも美しく見えます。
それこそが金継ぎの魅力なのだと思います。
古来より私たちの生活に溶け込んでいた漆は、知れば知るほどその美しさと堅牢さと、万能な素材であることに驚くことと思います。
その「漆で繕う」ということは、時間のかかる作業でもありますので、初めはその扱いに戸惑うこともあるでしょう。
しかし、スピードや手軽さが重視されるこの時代だからこそ、季節や気温や湿度を感じながら、ゆったりと器に向き合い、繕うことの豊かさを実感できると思います。
そして、一度止まってしまった器と人との時間が、自分の手によって再び動き出す喜びを感じていただければ幸いです。
「モノ継ぎ」持永 かおり
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