古地図のひみつ 読みかた・楽しみかたがわかる本 今昔歴史歩き超入門
★ 当時の地形や地名の由来をはじめ、町に刻まれた歴史や時代の変遷を豊富な切絵図や城下図から紐解く! ★ 古地図の「知りたい!」が一冊に。
★ 知っておきたい基礎知識や現代地図との比較に役立つポイントを図と写真でビジュアル徹底解説!!◆◇◆ 監修者からのコメント ◆◇◆この本をはじめに刊行した2012年時点では、古地図に関心を持つのは一部の歴史好きだけだった。
それがここ数年で、全国的に認知度が高まったと感じている。
特に東京では江戸ブームも相まって、江戸をテーマとした街歩きが大人気だ。
休日のみならず平日でも、江戸切絵図などを持って散歩をするグループや個人をここかしこで見かける。
しかし、切絵図をはじめ江戸の絵地図の人気は高いものの、その読み方となると、一般的にはなかなか分かりづらいのが実情ではなかろうか。
現代の地図ほど正確な内容でもないため、眺めているだけでは使い道にどうしても戸惑わざるを得ない。
本書は、江戸の人々の視点に立って、江戸時代を中心とした古地図類の見方・楽しみ方を、基礎編・入門編・応用編の三つの視角から紹介したものである。
基礎編では江戸の古地図の発展の歴史を概観している。
何と言っても切絵図が主役だった。
江戸の人々は正確さよりもわかりやすさを地図に求めていたことが大きかった。
入門編では江戸切絵図の見方・楽しみ方を、同シリーズのなかで一番の人気を誇った「尾張屋板」を通じて具体的に解説している。
「尾張屋板」は多様な記号とカラフルで鮮やかな色彩が特徴だったが、わかりやすさを求める人々の需要にまさに合致し、切絵図業界を瞬く間に席捲していった。
応用編では、江戸だけでなく京都や大阪など全国各地の都市に残された絵図を通して、そこから読み取れる情報が他の都市にもあてはまることを具体的に解説した。
この時代の古地図を読み解く時の切り口になるだろう。
本書を最後まで読み通せば、一味違う古地図通になれるはずである。
歴史家安藤優一郎
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