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日本庭園のひみつ 見かた・楽しみかたがわかる本 鑑賞のコツ超入門

★ 鑑賞にやくだつ全国 日本庭園MAPつき! ★ 鑑賞のポイントから歴史に欠かせない重要人物まで。
豊富な写真と解説で、奥深い庭園の世界にご案内します。
★ 野原の小川を示す「遣水」、あの世への思いを託した「中島」、結界の役割を持つ「橋」…構成要素で見る鑑賞のポイント。
★ 枯山水、書院造、茶室と露地…時代で見る鑑賞のポイント◆◇◆ 著者からのコメント ◆◇◆「庭」とは、古くは祭祀や儀式を行うための神聖な場所をさしたといわれます。
日本の政治はおもに天皇を中心とする朝廷によって行われてきましたが、まさに朝廷の「廷」は庭に由来するのです。
早朝、白砂を敷いて浄化された庭に皇族が集まり、儀式を行ったことがその語源とされます。
いっぽう日本各地で発掘される「環状遺跡」と呼ばれる巨石を円状に並べた古代の遺構がありますが、これらは古来、神が宿ると信じられてきた巨石(磐座)を中心に古代人が祭祀を行った場所で「にわ」と呼ばれていました。
京都のルーツ・平安京が開かれると、皇居である大内裏に接して日本最古の寝殿造り系庭園である神泉苑が作られますが、この庭も儀式のための神聖な場所でした。
庭とはただ単に自然を楽しみ癒される対象というよりも、むしろ日本人の精神の発祥に関わる神聖な存在であることが垣間見えるのです。
本書は、従来の庭園のガイドブックに数多く見られるような、その造形的魅力の解説に加え、さらにこうした庭園の本質的な意味について、平易な文章でまとめたものです。
これまでの庭園の解釈に加え、新たな視点をもって庭に対峙した時、そこにさらなる魅力を感じていただければ、本書のもくろみははたされたことになります。
宮元健次※ 本書は2010年発行の『歴史と文化を愉しむ 日本庭園 鑑賞のポイント55』を元にした新版です。




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