パリの古いアパルトマンの地下室で、厳重に隠された手紙の束が発見される。<br />それらはすべてシモーヌという一人の女性が、愛人にあてて書いたものだった。<br />1928年から1930年のパリで書かれた200通におよぶ手紙。<br />2人の逢瀬について赤裸々に記された手紙は、関係の変化に従い徐々に過激さを増していき、そして……「逢瀬のたび、互いの異常性に惹かれ合う。<br />セックスのたび、どんどん離れられなくなる」「いずれは一人になる時がくるのに、なぜこれほど尽くしてしまったのでしょう?」