時間は抽象なので、私たちが時間を認識するとき、なにかに「見立て」るしかない。<br />この「見立て」つまりメタファーを分析することで、‘時間’を具体的に意識化することができる。<br />近代において最も強固な「見立て」は〈時は金なり〉のメタファー。<br />コーパスや、具体的なテキスト(「吾輩は猫である」「モモ」等)を探り、私たちが縛られているさまざまな時間のメタファーを明らかにした上で、新しい時間概念(「時間は命」)を模索したい。<br />