私たちは病院に、答えを得るために足を運ぶ。<br />心身の不調の原因が明らかになり、それを取り去るすべが見つかることを期待する。<br />しかし実際の医療現場は、私たちが思う以上のあいまいさに満ちており、期待した答えが得られない場合も多い。<br />そんな時私たちは、医療者に失望するが、それは医療者も同様に悩み、考えるときでもある。<br />本書は、医療者のそんな側面を、本人たちへのインタビューをもとに紹介する。<br />病気になったとき、私たちは医療者とともにいかに歩むことができるのか。<br />かれらの語りを通じて考えてほしい。<br />