「教育のことを薫陶という。<br />これはまさに空気による育成を意味する」、家庭には家風、学校には校風があることを考えてみよう。<br />人間が生活しているところにはやがて、一定の空気、雰囲気が生じる。<br />本当の教育は押し付けや口先だけの注意ではない、子どもを包む家庭や学校の空気こそ、最も深いところに作用する。<br />お茶の水女子大学附属幼稚園の園長でもあった著者独自の教育論は目からウロコである。<br />