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呪われた部分 ──全般経済学試論・蕩尽

「‘全般経済学’とは、生産よりも富の‘消費’(つまり‘蕩尽’)のほうを、重要な対象とする経済学のことである。
」経済合理性の範疇に収まらない蕩尽・祝祭・宗教・エロス・芸術は、人間の喜びの本質が有用性の原理に拠って立つ生産・蓄積過程にあるのではなく、消費・蕩尽にあることを示す。
本書は人間が不可避的に内包せざるを得なかった「過剰」を考察の対象にして人間存在の根源に迫り、生を真に充実させるために、蕩尽・神聖・恍惚に代表されるこの「呪われた部分」の再考を鋭く強く促す。
意識の「コペルニクス的転回」に賭けたバタイユ作品の新訳。
巻末に先駆的重要論文「消費の概念」を収録。




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