大江健三郎と江藤淳は、戦後文学史の宿命の敵同士として知られた。<br />同時期に華々しく文壇に登場した二人は、何を考え、何を書き、それぞれどれだけの文学的達成をなしえたのか。<br />また、進歩的文化人=左翼の大江と、保守派文化人=右翼であった江藤の言動から1950年代以降の日本の文壇・論壇とは一体どのようなものだったのかを浮き彫りにする。<br />決定版ダブル伝記。<br />