「いのちがけ」の事態を想定し、高度な殺傷術として洗練されてきた日本の武道。<br />幕末以来、武道はさまざまな歴史的淘汰にさらされ、それに耐え、そのつど「変身」を遂げつつ生き延びてきた。<br />本来の意味は失われても、「心身の感知能力を高め、潜在可能性を開花させるための技法の体系」である武道には、今こそ見るべき叡智が満ちている。<br />達見の武道論。<br />