経済学とは単なる「お金儲け」の学問ではない。<br />「どうすれば、みんなが幸福になれるか」を探究する営みだ──。<br />世の中では、ある人の幸せが他の人の不幸へとつながることがしばしば起こる。<br />では、そうした不可避の困難のもと、あるべき社会の形をどう構想すればよいのか。<br />本書は最先端の確率理論を駆使して、この難題に鋭く切り込む試みである。<br />不確実な世界における人間の行動様式の本質を抽出し、そこから、自由で平等な社会のあり方をロジカルに(しかし熱いハートで)基礎づける。<br />