「差別はいけないこと」だというのは当たり前の感覚である。<br />しかし、なにが差別かを考えだすと、その答えは曖昧なものになりがちだ。<br />多様性が叫ばれる一方で、実際にはマイノリティへの不寛容な価値観が噴出するなか、あらためて障害者差別に向き合う必要がある。<br />過去と現在をつなぎ、何が差別とされてきたのか、そして対していかに異議を唱えたか。<br />その過程は人間の尊厳に迫ることになるだろう。<br />