バロック音楽 ──豊かなる生のドラマ
17世紀初頭、宮廷文化が芽吹きはじめる中で、バロック音楽は開花した。
華やかな祝祭が催される一方で、戦争・疫病・凶作に苛まれる不安な時代。
強く激しい感情表現こそがバロック音楽の本質であり、即興的装飾と通奏低音などの技法、新様式、音楽理論がそれを支えた。
本書はバッハ研究の第一人者が、荘厳な教会音楽や華麗なオペラ誕生の背景、伊独仏英各国の事情、作曲家たちの試行錯誤などに注目し、その歴史的意義を強調する。
バロック音楽の全貌を平明に描きつつ、芸術史・思想史と結びつけなおした必携の入門書。
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