グローバル市場経済の秩序が政治に優先されるなか、人間は国民国家内部では表象されえず、市場の「リソース」となる。<br />一方でそれと同期して現れる「エクスポジション」と呼ぶべきアート群。<br />共同性を表象する効果を担ったイメージ(像)は失われたのか。<br />結びつきの根拠が揺らいでいる状況のなか、共同体はどこに見出せるのか。<br />アートの機能とナンシー、アガンベンなどの思想から、人間と共同性の関係を考察。<br />