戦前、モダンガールが闊歩する東京・銀座に大評判の美容師がいた。<br />後にメイ牛山と呼ばれる高根マサコは何も手本のない時代に独自の美意識で次々に斬新なヘアメイクを創造していく。<br />戦争、パーマネント禁止、疎開。<br />暗い時代にも希望を見失わず、焼け跡で心に誓った「日本じゅうの女性を美しくする」という夢は高度成長期に大きく開花する。<br />女性美を追究し、明治・大正・昭和・平成を駆け抜けた美のマエストロ、メイ牛山の一代記。<br />