西洋古代哲学専攻でありながら、その学識は西洋哲学史全般、ひいては現代思想にまで及んだ希代の碩学・神崎繁。<br />政治と哲学の境界に立って、最期の際まで続けた思索をついに刊行。<br />プラトン、ホッブズ、カール・シュミット、ハイデガーなどを縦横無尽に論じる文章は、まさに「これが哲学だ」というべきもの。<br />巻末に付した中畑正志「「解題」にかえて」、熊野純彦「思想史家としての神崎繁』も必読!