これまでにない長い老後を生きる時代が到来した現代、人は老いとどのように向き合えばいいのか。<br />さりげない表現の中に現代日本人の老いを描く幸田文。<br />島崎藤村が綴る老後の豊富さと老いることの難しさ。<br />伊藤整が光を当てた老いの欲望と快楽。<br />伊藤信吉が記す90代の老年詩集……。<br />文学作品・映画・演劇に描かれたさまざまな老いの形をとおして、現代に生きる者にとっての<老い>の意味と可能性を追究する。<br />