「哲学と文学とは根本において同じ問題をもっている。<br />そのような問題は、例えば、運命の問題である。<br />自由と必然の問題、道徳と感性との対立の問題である。<br />」哲学者にして評論家の三木清はまた、稀代の文芸批評家でもあった。<br />批評論・文学論・状況論の三部構成で、その豊かな批評眼を読み解く。<br />