この本はおそらく日本ではじめての「あなた」論です。<br />少なくとも日本語で書かれた「あなた」についてのたぶん唯一の、最初の徹底した考察でありましょう。<br />ギリシア以来、哲学は「わたし」を問い続ける反面で、とても大事なものを取りこぼしてしまいました。<br />それが「他者」ではない「あなた」を考察することで見えてきます。<br />