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セラピードッグの子守歌 認知症患者と犬たちの3500日

哲学者・大谷大学教授・大阪大学前総長 鷲田清一氏推薦!「犬は<感情>の賢者。
その意味がじわーっと見えてくる」犬たちがいれば、失われたはずの記憶が、言葉が、そして笑顔がよみがえる――認知症を癒やす「ドッグセラピー」。
その現場を4年にわたり密着取材した感動の書きおろしドキュメント失われた<自分>をさがして――認知症患者と犬たちの長い旅路患者の記憶は死滅することなく、眠っていたのだ。
わずかに残っている記憶には、人生が凝縮し、結晶している。
セラピードッグは人を記憶の在りかに導く。
そこには涸れることのない記憶の泉があるのだろう。
――<本文より>「奇跡」はなぜ起きたのか――脳科学・医学の視点からドッグセラピーを徹底検証起床時に手の中に便を握っていることもあった八〇歳の女性が、重度の認知症から回復の兆しを見せている。
最初は目の前にいる犬も認識できなくて、まるで会話が成立しなかったのに、つじつまの合う発言が増えてきた。
(中略)この施設を訪問しているうちに、私の驚きは疑問に変わった。
ここでは何が起きているのか。
――<序章より>




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