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イノベーターズ

インターネットのプロトコルは、仲間同士の協力から生まれた。
できあがったシステムも、同じようなコラボレーションを助長する遺伝子が埋め込まれているかのようだ。
第2巻では、いよいよ身近なデジタルイノベーションのすべてが明かされる。
パーソナルコンピュータ、ソフトウェア、ブログ、Google、ウィキ。
そしてテクノロジーの「これから」とは?【チームワークこそイノベーションの根幹である】人物のチームワークについて描くことが重要なのは、チームワークのスキルこそイノベーションの根幹であることが見落とされがちだからだ。
私のような伝記作家の手によって孤高の発明家として描かれ、神話化された人物が主人公の本なら無数にある。
私も、そうした本を何冊か世に送り出してきた。
アマゾンで「発明した」や「発明家」を検索してみればたくさんヒットする。
一方、コラボレーションによる創造を描いた本は少ない。
だが、今日の技術革新が形作られた経緯を理解するうえで真に重要で、しかも興味をそそられるのは、チームワークが生み出すものなのだ。
「イノベーション」という言葉は、多用されすぎたせいか、最近ではすっかり手あかがついてしまい、その意味もあいまいになりつつある。
そこで私は、イノベーションが現実の世界で実際にはどのように起きるのかを明らかにしてみたいと考えた。
創意あふれる現代のイノベーターは、いかにして破壊的なアイデアを現実のものとしたのか。
その発想の飛躍を生み出した要素はなんだったのか。
どんなスキルが最終的に有効であり、どのようにリーダーシップを発揮し、コラボレーションを進めたのか。
成功と失敗を分けたのはなんだったのか。
私が本書に取りかかったのは、10年以上も前のことになる。
自分自身が目撃してきたデジタル時代の変化に魅力を感じていたことも動機だったが、ベンジャミン・フランクリンの伝記を書いたのもきっかけだった。
(中略)最初に考えたのは、インターネットを発明したチームに光を当てることだった。
だが、インタビューに応じてくれたビル・ゲイツが、こう勧めてくれたのだ。
インターネットとパーソナルコンピュータは同時期に出現した、それを書いたほうが深い話になるんじゃないか、と。
……序章より*「ゼロックスというお金持ち」を狙うジョブズとゲイツ*経営が苦手な天才起業家、ウィリアム・フォン・マイスター*起業を支援する大学、スタンフォード*「ウィキ」と「ヌーペディア」の目指したもの*スペルミスが名付け親のGoogle野心と創造性、欲望と使命。
AI と生きていく人生100年時代、ビジネスパーソン必読の歴史書。




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