日本が生んだ最初の世界的数学者・高木貞治(明治元年?昭和35年)が昭和24年に物した生涯最後の著書。<br />「数とは何ぞや」という問いに、「一般的教養としても、哲学的思考を有する人々の関心をひく問題」として、簡潔に答えを提示。<br />整数とは、有理数とは、実数とは。<br />矛盾のない理論を証明すべく挑む。<br />大学院生時代の明治31年に物した初の著作『新撰算術』以来50年、生涯続いた「算術」の基礎への関心が、ここに貫かれている。<br />