江戸の人々を魅了する華麗な役者たちの世界の奥で、ひそかに毒の笑いを笑う謎の男。<br />日本芸術史における最大の謎を秘めた絵師・写楽。<br />寛政6年(1794年)から翌年にかけての10ヵ月のあいだに、役者絵など145点の版画を描き残して忽然と姿を消した写楽とは、実は誰であったのか? 演劇評論の俊英が、役者絵に描かれた歌舞伎を徹底的に検証。<br />驚異的な発想と実証によって、まったく新しい観点から歴史の闇に光をあてる長編力作。<br />消えた天才画家の正体に迫る衝撃の書!