習慣として早朝の数時間、一日のうちいちばん「非社会的」な時間に書き続けられたというヴァレリーの言葉。<br />膨大な量のそれは人間の生の実相へと肉迫する。<br />作品が装置であるとはどういうことか。<br />時間と行為の関係とは? 詩が身体を解剖するとは? ヴァレリーのテクストを丹念に読み込み、そこから描き出された芸術と身体と生の関係。<br />著者の美学・身体論の出発点となった記念碑的力作。<br />