西洋音楽の正体 調と和声の不思議を探る
「西洋音楽」とは何か。
それはどのように形成されてきたのか。
古代ギリシア人によって気づかれた、音の高低と数学の関係、音の並び。
それは音楽として中世から近代へと西洋で練り上げられていった。
音階や半音の発見、音を重ねることへの傾きと和音原理の探究、長調・短調の整序と規則の整理、また、人間的感情の美的表現から心地よさの追求へ。
西洋音楽は、一つの「世界創造」であった。
本書では、その楽理の由来、実践の発展を訪ね、自然と音楽の関係、背景にある思想の展開に焦点を当てる。
西洋音楽とは普遍性を持つものなのか。
自然のなかにドレミファソラシドはあるのか。
【目次】第1部 音楽のかたちについて第1章 モンテヴェルディ、1600年前後の音楽第2章 西洋音楽はどのように流れるのか?第3章 西洋音楽における半音と三全音――予定調和のための塩と悪魔第2部 調・調性・和声について第4章 調と調性第5章 調整とは何なのか第6章 和声の成立第7章 音楽と自然
更新中です。しばらくお待ちください。