装いの女ごころ もうひとつの日本女装史
古代から近代への女ごころをたどる女装史。
「源氏物語」の女、浮世絵の女、鹿鳴館の女など、時代の女性たちが、いかに装い、女ごころをいかにつくしたか。
エッセイと図版で日本女性の美意識をさぐるユニ-クなファッション史。
●女心は変転極まりないもので、ひとりの女性の歩みのなかで、思うおしゃれがいろいろに変っていくのは、ごく普通のことである。
女が装うときの心のたかまりは、女が女であることの証しだと思う。
装いの心のなかにゆらめく女心を、いとしくもうれしくも思うのは、わたしひとりではないだろう。
――「はじめに」より――●内容の一部◎舶来のスカート◎女房装束うらおもて◎平安の女人はなぜ髪が長い◎出し衣とチラリズム◎檜扇のかげに◎初期小袖の謎◎花魁と流行ごっこ◎女の好きな髪飾り◎藤色のお高祖頭巾◎アール・ヌーボーの半衿◎苦しかったコルセット
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