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日本人とグローバリゼーション

英語ができるからといって国際的なコミュニケーションができるとは限らない。
本書は、どうすれば真の対話能力が身につくかを、日本人の特質に照らしあわせて示す指南書!「グローバル化時代」をたくましく生きる切り札!! ●毎日が異文化コミュニケーション ●「はい」と「イエス」の大差 ●相手との心理的な距離の取り方 ●言語表現を伸ばす法 ●「話がつきました」の日米の差 ●感謝の気持ちの出し方 ●言語以前の関係をつくれる日本人 ●めちゃくちゃな英語をしゃべろう ●日本的センス・オブ・ユーモア ●世界とつきあうための必要知識 【河合】――日本人は’I am sorry.’と’I don’t know.’の2つで世間を渡れると思っている。
……私がフィリピンにいたとき、友だちが向こうの大臣に会うという約束で、4時間待ったんです。
ところが相手はとうとう来なかった。
カンカンになって怒っていたら、大臣から手紙が来た。
それに’I am sorry.’と書いてあると思ったら、謝罪どころか’It’s pity.’(お気の毒さま)と書いてある。
【石井】――私はイギリスにいるとき、非常に腹が立ったことがありました。
隣の家に5歳になる子どもがいたんですが、彼は’I don’t understand.’とは絶対に言わないで、’I am not convinced.’(私は説得されていない)と言うんです。
「おまえがアホだから、私をコンビンスできないんだ」という論法。
私は非常に劣等感を感じてロンドンを去ったことを覚えています。




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