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踊る菩薩 ストリッパー・一条さゆりとその時代

不幸で、嘘つきで、どこまで優しく。
昭和の男社会を「溢れるしずく」を武器に、その身ひとつで生き抜いたストリッパーの本格評伝。
ウーマンリブが台頭してきた時代、わいせつ裁判を通して、図らずも「反権力の象徴」に祭りあげられた一条。
普通の生活がしたいと願うも、周囲はそれを許さず、本人もまた酒と嘘と男に溺れていく。
極貧の幼少期、絶頂期、刑務所暮らし、夫の自死、大やけど、生活保護、ドヤ街での暮らし、孤独死……。
ひとりの女性としては幸せだったと言えないかもしれないが、芸人としては最高の人生だったと、生前の彼女を知る者は口を揃える。
人間が持つ美点と欠点を、すべて曝け出しながら駆け抜けた彼女の生涯を描く。
プロローグ 中田カウスの恩人第一章 溢れるしずく第二章 一条さゆりの誕生第三章 警察との攻防第四章 時代が生んだ反権力の象徴第五章 芸術か、わいせつか第六章 塀の中、束の間の平穏第七章 暗転第八章 釜ケ崎に暮らす第九章 ドヤ街の酔いどれ女神第十章 過ぎゆく日々のなかで第十一章 見事な最期エピローグ 拝まれる人




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