九鬼周造
「運命よ 私はお前と踊るのだ。
」理性と感情、男と女、東洋と西洋、二人の父、偶然と必然……幾多の対立に引き裂かれ、安定を許されなかった生のただなかで、日本哲学の巨星は何を探究しつづけたのか。
その生い立ちから、留学、主著『「いき」の構造』『偶然性の問題』、最晩年の『文芸論』まで、その思索の全過程を、第一回中村元賞受賞の著者が明解かつ艶やかな筆致で辿る。
九鬼哲学への決定版・入門書。
[目次]はじめに第一章 出会いと別れ第二章 「いき」の現象学第三章 永遠を求めて第四章 偶然性の哲学第五章 偶然から自然へ第六章 形而上学としての詩学あとがき学術文庫版へのあとがき
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