ナチズム・社会主義・そして東西統一……激動の世紀を勁(つよ)く生きた女たち。<br />歴史に翻弄される旧東ドイツの女性たちの個人史を通して、歴史と個人、政治と個人を考える。<br />●ドイツ、それもいまや余計者あつかいされがちな旧東ドイツの女性たち。<br />戦後の50年を支えてきた人たちが語ったその個人史にかさねて、わたしはわたし自身を、「昭和」と呼ばれる時代を、さらに「50年」の節目を考えたいと思っている。<br />――(本文より)