ナチスに翻弄されたフルトヴェングラーとカラヤン。<br />ムッソリーニに抵抗したトスカニーニ。<br />スターリン圧政下を生き抜いたショスタコーヴィチとムラヴィンスキー。<br />愛するが故に母国ポーランドを離れた名ピアニストたち――戦争と革命の時代、世界的名声を得た作曲家や演奏家は「音楽の力」を信じて権力者と対峙した。<br />激突、妥協、沈黙、亡命、偽りの服従……極限状態での生きざまを描く、音楽家たちから見た戦争と革命の現代史。<br />