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ちばあきおを憶えていますか 昭和と漫画と千葉家の物語

ちばてつや「あきおがいなくなって、わたしのその後の人生は本当に寂しくなった。
(中略)父・正彌をはじめ千葉家の人間は皆、個性的だ。
だから、なおさら、あきおが欠けたあとは「1色足りない虹」のように思えてならない」(本書より)ひたむきで明朗な少年たちを主人公に、「魔球」中心だった野球漫画に新たな境地を開いた『キャプテン』『プレイボール』で知られる漫画家ちばあきお。
長兄・徹彌(ちばてつや)を筆頭として、次男・研作(ちばてつやプロダクションマネージャー)、三男・亜喜生(ちばあきお)、四男・樹之(原作家・七三太朗)と、千葉家の四人の兄弟はみな漫画に関わり、日本の漫画史に燦然と輝く実績を残した一家である。
あきおは1984年に惜しくも亡くなったが、代表作の『キャプテン』の続編『キャプテン2』(コージィ城倉・作)が描き継がれ大ヒットしている。
なぜ連載開始から50年経った今も、多くの読者に愛されるのだろうか。
そしてあきおは、どんな思いを込めて、それらの作品を描いていたのだろうか。
ちばあきおの長男である著者が、漫画原作者の武論尊、漫画家の里中満智子、江口寿史、高橋広、コージィ城倉、担当編集者、そしてちばてつやを始めとする千葉家の人々など、関係者へのインタビューを通して、在りし日の父、そして日本の漫画史をも描き出すノンフィクション。




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